2013年02月16日
R 平成25年黒森歌舞伎正月公演15日『菅原伝授手習鑑』観覧

『Rico's Room2』へ、ようこそ♪

2013年2月15日(金)
楽しみにしていた『黒森歌舞伎正月公演』初日観覧する前に、黒森歌舞伎演舞場近くの知人宅にて、お昼ご飯のおもてなしをいただきました。
黒森地区は、今が、旧正月となり、親戚などが集まり、お祝いをします。
赤飯や伊達巻きなど、お正月らしい手料理をいただきました。
そして、今は、高級食材となってしまったくじらの脂身を使った『くじら汁』をごちそうになりました。
『くじら汁』は、身体がとてもあたたまるので、長時間、野外で歌舞伎を観覧する前の最高のおもてなしに感激しました。
『くじら汁』をいただいていると、YOSHIKO先生からメールがありました。
「YOSHIKO先生からメールだ!」と言ったら、「さっきまで、ここにYOSHIKOの母ちゃんがいたんだよ!」と言われてビックリ!
そうなんです。こちらのお宅は、YOSHIKO先生のお母様のお姉様のお宅だったのです。
全く関係のないルートで、私は、YOSHIKO先生のいとこと知り合いだったのです!こうしてご縁があって、繋がっているって、不思議ですね〜!

今回初めて、本狂言に挑戦した『少年歌舞伎』から観覧しました。
平成25年度『黒森歌舞伎』正月公演の菅原伝授手習鑑の主役『梅王丸』の登場です。
勇ましく荒々しい『梅王丸』は、私がデザインさせていただいた『黒森歌舞伎押絵』の中から飛び出してきたような感じで、感激しました

おかげさまで、15日分として用意していた30部の『梅王丸』の押絵は、あっという間に完売し、残りは、予約となりました。
17日販売分は、ただいま製作中ですので、欲しい方は、当日どうぞお早めにお買い求め下さいませ。

『菅原伝授手習鑑 吉田社頭車引きの場』
時は、平安時代。
三つ子の兄弟は、
梅王丸→菅原道真(かんしょうじょう)
松王丸→藤原時平(しへい)
桜丸→斎世親王(ときよ しんのう)
に仕えたことにより、悲劇が始まります。

牛車から、悪玉の藤原時平(しへい)が登場した瞬間に、見るからに極悪そうな隈取りに思わず笑ってしまいました。
歌舞伎って、とってもわかりやすいんですね!

左大臣/藤原時平は、右大臣/菅原道真に謀反の罪をきせて九州太宰府に左遷させたのは、歴史の教科書にも載っている事件です。
三つ子の兄弟は、お芝居の主人公達ですが、わかりやすく書けば、
いい主人に仕えた/梅王丸と桜丸
悪い主人に仕えた/松王丸
と敵味方にわかれて戦う場面です。
菅原道真(すがわらの みちざね)は、非常に人格者で、また、高名な学者でもありました。有名な書家でもあります。
書のお弟子さんもたくさんいました。これが「手習鑑」というタイトルに関係しています。
菅原道真は、我が『久松氏』のご先祖様とも言われているだけあって、歌舞伎を見ながら、悪玉/藤原時平をやっつけて欲しいと手に汗を握りながら観覧しました。

こちらは、『菅原伝授手習鑑 佐太村賀の祝いの場』で、桜丸の女房『八重』役が、黒森の坂東玉三郎と見まがうほどの美しさにうっとりでした!
ここが、歌舞伎女形の見どころですね!


こちらは、『菅原伝授手習鑑 寺子屋の場』で、松王丸が、菅原道真の子の身代わりにした自分の子の首を見る場面。
この時、辺りは暗くなり、ぼた雪が降り出しました。
自然の演出が、この名場面を盛り上げてくれました。
『雪中芝居』の素晴らしさに大変感動しました。

それからも、延々と芝居は続き・・・18時を迎えようとするころには、観客はほとんど帰ってしまい、カメラマンや関係者しかいなくなってしまいました


予定表を見ると、16:20公演終了と書いてありましたので、もしかしたら、『黒森歌舞伎』の歴史に残るほどの長時間公演に立ち合ってしまったのかもしれません!
黒森の知人も、「こんなに遅くまでなったのは、初めてかもしれない!」と言っていました。17日は、もっと段取り良く予定通りに進むと思います。多くのみなさま方に、素晴らしい『黒森歌舞伎』を楽しんでいただきたいと思います。
270年以上続いている『黒森歌舞伎』。
歌舞伎は敷居が高いものだと思っていましたが、こうして、新聞などで、あらかじめストーリーを読んでから足を運んでみると、わかりやすくて面白いものでした。
演技も、本格的で、農民芸能と言われていた頃のレベルとは違います。無料で、長時間も歌舞伎を楽しませていただけることに「もっけだの〜」という気持ちでいっぱいになりました。
今から、来年が楽しみです

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