2013年08月21日

R 『松山能』皇大神社奉納能を初観賞の巻

R 『松山能』皇大神社奉納能を初観賞の巻

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2013年8月20日(火)19:00〜
皇大神社奉納能『松山能』を初めて観に行ってきました。

<松山能の由来>
松山能は、約350年前の寛文の頃、江戸勤務の松山藩士が観世流の能楽を習得して持ち帰ったのが始まりとされています。
そして、三代藩主の忠休(ただよし)公の時代に大いに進展したと考えられます。
明治時代にこの蔵小路に鎮座する皇大神社の例祭に奉納するようになりました。
この能楽堂は、当時の篤志家たちら氏子たちの協力で建立され、後に改装されました。
 また、松山能は、昭和55年に山形県無形民俗文化財の指定を受け、益々精進を続けながら演じております。

このように、参拝した際に頂戴したプリントに書かれてありました。


■子供狂言「六地蔵」
■狂言「柿山伏」


とても滑稽なストーリーで、わかりやすい狂言を楽しんでから、いよいよ『能』がはじまりました。

■能「高砂」

「高砂」といえば、結婚式などで、「高砂や〜」と謡われることで有名ですが、能で観賞したのは初めてです。


能といえば、やはり『能面』が象徴的ですよね!



R 『松山能』皇大神社奉納能を初観賞の巻

そして、この能舞台に描かれている松の絵も象徴的です!icon12

観世流は、シテ方、小鼓方、大鼓方、太鼓方があります。


R 『松山能』皇大神社奉納能を初観賞の巻

女性の髪帯は、能面をあてる前に結ぶのが、松山能の特徴です。
一方、黒川能では、能面の上から髪帯を結んでいます。

これには、違いの理由があるのだそうですが・・・それは、また別の機会に書きたいと思います。

松山藩の家紋は、四角枠に酢漿草(かたばみ)の家紋なんですね。酒井分家・松山の家紋ということで、かたばみの部分が同じです。
現地に足を運んで、実際に観賞してみると、いろんなつながりまで見えてきて面白いものですね。


R 『松山能』皇大神社奉納能を初観賞の巻

R 『松山能』皇大神社奉納能を初観賞の巻

観客は、境内に用意してあるパイプイスやゴザなどに座って観賞します。
昨夜は、涼やかな気候で、たくさんの観客が訪れていました。

結構、知り合いが多くて驚きました。

同日、遊佐町では、国指定重要無形民俗文化財『杉沢比山』の神楽が奉納されましたが、こちらは、数年前に拝見させていただいたことがあります。
神楽と能、そして、歌舞伎と、同じ庄内で、奉納というスタイルで楽しめるということは素晴らしいことだと思います。

今回、初めて能を拝見し、それぞれの違いをしっかりと認識することができました。


R 『松山能』皇大神社奉納能を初観賞の巻

「高砂や〜」と謡っている場面です。
松山能は、歌舞伎よりも歴史が古く、格式が高くて、とても高尚な印象でした。

それに比べると、黒森歌舞伎は、エンターテイメント性を開花させ、とても庶民的な印象です。



R 『松山能』皇大神社奉納能を初観賞の巻

そして、住吉神明がクライマックスに登場し、春景色を賞し、松に吹く風の響きを楽しみながら、天下泰平を祝福し、君の長寿を念願して舞い、やがて去っていきます。

太鼓方の音が一段と大きくなって盛り上がる場面でした。



R 『松山能』皇大神社奉納能を初観賞の巻

こちらは、小鼓方と大鼓方です。

音響のM先生から、コンガが低音、ボンゴが高音というお話しをお聞きしたばかりだったので、小鼓と大鼓は、どちらが高音か興味を持って観察しました。
すると、写真右の小鼓の方が低音で、左の大鼓が、コンという高音で、見た目とのギャップに驚きました。

「いよぉ〜〜っポン!」
「おぉ〜〜コン!」

これが、能ならではのサウンドですね!


R 『松山能』皇大神社奉納能を初観賞の巻

初めての能観賞でしたが、演目が変われば、きっと印象は違うものだと思います。
次回は、もっと能のことを勉強してから観賞してみたいと思いました。



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Posted by Rico at 02:54│Comments(0)
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