2014年02月16日

R 雪中芝居『黒森歌舞伎』平成26年度正月公演『伽羅先代萩』初日



『Rico's Room2』へ、ようこそ♪kao2icon23

2014年2月15日(土)
『黒森歌舞伎』平成26年度正月公演の観覧前に、黒森地区のお友達のところへお邪魔しました。
昨年から、お世話になっているのですが、お正月の手造りごっつおで、おもてなして頂いております。
今年は、なんとそこに、YOSHIKO先生のお母様がいらっしゃいました。

私のお友達というのは、YOSHIKO先生のいとこであり、YOSHIKO先生のお母様のご実家だったのです!
私が、YOSHIKO先生と知り合う前から、黒森のお友達のお宅にお邪魔をしていたので、YOSHIKO先生とは、ご縁のあった方なのだなぁ〜と嬉しく思いながら、YOSHIKO先生のご親戚のみなさまと一緒に美味しいお食事をいただきました。
それにしても、YOSHIKO先生のお母様の弾丸トークには驚きました!(笑)

たらふく頂いてから、黒森歌舞伎演舞場へ行ってみると、少年歌舞伎の上演中でした。
今年は、昨年同様に、『菅原伝授手習鏡』の<車引き>の場面でした。黒森小学校のみなさん、ありがとう♪

梅王丸・松王丸・桜丸の三兄弟が、敵味方に分かれて戦うという残酷なシーンでもあります。
赤い着物が、正義の印で、梅王丸と桜丸がタッグを組んでいるのが遠目に見てもわかります。
松王丸は、悪者/時平(しへい)に使えているので、白い着物です。

歌舞伎は、登場した瞬間に、正義と悪が衣装や隈取りなどですぐにわかるようになっています。
能に比べて、一般大衆娯楽としてわかりやすくなっているのが特徴です。





昨日は、土曜日ということもあり、お昼は、会場にたくさんの人で一杯になりました!

くろもりん押絵倶楽部を取材して下さったNHK記者さん・河北新報さん・読売新聞さんにお会いすることができました。
メディアのみなさまから『黒森歌舞伎押絵製作』を取り上げていただいたおかげで、動員につながっているのではないかと感じています。





カメラマン席も賑わってはいましたが、雨のためか、一般カメラマンが少ないように感じました。

『雪中芝居』のシーンをシャッターに収めたいカメラマンさんが多く、雪の方がカメラマンさんは喜ぶようです。
『雪の中での歌舞伎』これが、黒森歌舞伎ならでは、光景なのですが・・・昨日は、少年歌舞伎が終わってから、雨になってしまいました。
雨になると最悪なんですよね!
雪は払えばよいのですが、雨なんとも困ります。
雨になったとたんに、どんどん帰り始めるお客様が増えてしまいました。
お天気ばかりは、なんともなりませんよね。





平成26年度正月公演『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』は、江戸時代の仙台藩伊達家のお家騒動を題材にした狂言です。

写真右が、幼くして家督を継いだ『鶴千代』です。
乳母の『政岡(まさおか)』(写真中央)は、自身の子『千松(せんまつ)』(写真左)に対して、「若君にもしものことがあったら、身をもってお守りするように」と忠義を教え育てます。
そして、「その時がついに!」というのが、この一幕目でした。





笹に雀がとまるというシーンがありました。
黒子役が、三羽の雀を釣り竿のようなもので操っていましたが、本当に雀が遊んでいるようでした。

こういうシーンがあるとは知らず、私は、押絵のデザインの中に、『政岡』が着ている打掛に雀が刺繍されていることと、伊達藩の家紋が笹と雀なので、笹と雀を取り入れていました。
改めて、このデザインにして、よかったのだと嬉しい気持ちになりました。





『鶴千代』と『千松』が、仲良く雀の歌を歌うシーンは、けなげで可愛いだけに、これから訪れる残酷な出来事が可哀想になりました。
歌舞伎は、事前にストーリーを知ってから観賞した方が、数倍楽しいものだと思います。
今は、ネットで、簡単に歌舞伎の内容を調べることができますので、少し学習してから観賞するとより深みのあるものに感じていただけると思います。

中央の歌舞伎には、『音声ガイダンス』という便利なものがありますが、黒森歌舞伎には、そういったものはありません。その場で解説が書かれているものも配られていましたが、雨の中では、開いてゆっくり読む事が難しいので、やはり事前に下調べをおすすめ致します。





『政岡』は、忠義にあつく、烈婦とも言われている女性です。
突然襲いかかる刺客に、自らの打掛で応戦し、『鶴千代』を守り抜きます。
どうして、乳母なのに、真っ赤な衣装なのか?と最初は不思議に感じましたが、こうして勇敢に戦っている姿を観ると、まさに正義の塊=全身真っ赤なのだということがよくわかりました。





花道から、『栄御前(さかえごぜん)』が来訪します。
黒森歌舞伎の豪華絢爛な舞台は、毎回素晴しいと感激します。
農民芸能とは思えないクオリティだと思います。
毎年、大道具さんや小道具さんが、頑張っていらっしゃるのでしょうね!

昨年の10月に、新歌舞伎座へ初めて行き、特等席18,000円で観賞させていただきました。
新歌舞伎座は、ビギナーにとっては、やはり敷居が高い世界だと感じました。
一方、黒森歌舞伎は、無料で観賞することができますし、こうして、写真を撮ってもOKです。
黒森日枝神社の奉納のために演じられる黒森歌舞伎は、「子供から大人まで、みんなで、歌舞伎を楽しもうよ!」という先人の気持ちが伝わってきます。
娯楽の少なかった昔は、黒森歌舞伎が何よりの楽しみだったというのも頷けます。
270年以上前から、脈々と黒森地域で受け継がれてきた歌舞伎のよさを多くの方に知って頂きたいと願っています。





『栄御前』は、将軍が下賜されたという毒まんじゅうを『鶴千代』に食べさせようとします。
見舞いの菓子に『鶴千代』が手を出しかけるのを『政岡』が止めました。
『栄御前』から、「なんで止めた?」と問いつめられ、窮地に立たされた『政岡』を物陰から見ていた『千松』が飛び出し、毒まんじゅうを食べてしまいます。
もがき苦しむ『千松』を見た『八汐(やしお)』が陰謀発覚を恐れて、無礼を理由に短刀を『千松』ののどに突き刺します!





この『八汐(やしお)』の演技が凄かった!
まだ息のある『千松』を「政岡、どうじゃ!」と不敵な笑みを浮かべながら、短刀でグリグリとのどをえぐり、なぶり殺すのです。
「もう、やめて〜!」と叫びたくなるほどです。
観客の中には、涙している人もいました。
ストーリーを知っていた私ですが、ここまで、酷い殺し方だったのか!と、『八汐(やしお)』の残虐さに腹が立ちました。
役者さんの迫真の演技が、歌舞伎の世界に引きずり込みます。
いやぁ〜、本当に、この『八汐(やしお)』役の方の名演技が光っていたと思います。
悪者は、女性でも、化粧に紅を使いません!本当に悪いやつというのが、一目でわかり、面白いですね。

一方、『政岡』は、我が子の死に顔色ひとつ変えず、気丈に振舞います。





『栄御前』の姿を見送る『政岡』。

この写真の二番目の女形をされている方のお母さんが、『くろもりん押絵倶楽部』にいます。
その方から、前夜、息子さんがパックをしていたら、息子さんの奥さんが、「私もパックしないのになんでパックしているの!」と言われていたと笑いながら教えてくれました。
やはりパックをすると、お化粧ののりが全く違うそうですよ!
確かに、お美しいですよね!
私も、パックしようかしら?(笑)





ひとりなった『政岡』は、ようやく我が子にすがり泣き崩れます。
「よく死んでくれた!でかしゃった!でかしゃった!でかしゃった!・・・・」と繰り返します。

この台詞が強烈で、涙があふれてきました。

伽羅先代萩の『政岡』迫真の演技です。
全国にたくさんの『政岡』ファンがいるのが納得です。

江戸時代に、よくこんなストーリーを考えた先人がいたものだと関心します。
時を経て、平成になっても、観客の涙を誘います。





その後、『八汐』が、『政岡』に切り掛かりますが、逆に返り討ちにされる『八汐』の姿を見るとスカッとした気持ちになるのも、この一幕目の面白さだと思います。





こちらは、『御殿床下の場』です。
床下にあらわれた鼠。これは、御家乗っ取りを企てる執権『仁木弾正(にっきだんじょう)』が妖術で鼠に姿を変えたのです。
『栄御前』から『政岡』へあてられた連判状をくわえて逃げようとした時に、床下で守護していた忠臣荒獅子男之助に鉄扇で打ち据えられました。
ところが、この後、結局、鼠を捕り逃がしてしまいます。

歌舞伎では、よく妖術で狐が人間になったり、人間が鼠なったりというファンタジーが盛り込まれています。
自由な発想で物語が書かれているところが、これまた面白いと思います。
テレビのない時代の歌舞伎は、庶民にとって、本当にドキドキワクワクの娯楽だったことでしょうね!





テントでは、『くろもりん押絵倶楽部』のみなさんが、『黒森歌舞伎押絵』と『くろもりん押絵キット』の販売を頑張っていました。
今年で2年目ですが、黒森歌舞伎のキャラクター『くろもりん』の誕生のおかげで、昨年よりも賑やかなブースになったと思います。

女の子二人のお父さんが、『くろもりん押絵キット』を二人に買ってあげる姿を見て嬉しくなりました。
将来きっと、この子達が大きくなった時に、お父さんと黒森歌舞伎を観に行って、この『くろもりん押絵キット』を買ってもらい、一緒に作ったという思い出が残るだろうと思いました。

『黒森歌舞伎押絵』の方は、「去年買って、飾っているよ。今年も買っていこうかな?」と額入りを観賞記念に買って下さる方がいて、とても嬉しかったです。
「毎年、並べて飾りたい」「家にスペースがないから、色紙だけ買って、額に入れ替える」「去年、買ったからもういい」という3パターンがあることを感じました。
それから、「お土産や引出物にすると喜ばれるから、額入りでまとめて買っておく」という地域の方もいらっしゃいました。
黒森地区の贈り物として、重宝されているのは、ありがたいことだと思います。


くろもりん公式ホームページ
http://www.kuromorin.com/
こちらを突貫工事で設置致しました。
未完成ではありますが、『政岡』の黒森歌舞伎押絵を申込する専用フォームを開設させていただきました。
会場に買いに行くことが難しいという方や3/2の酒田公演までとっていて欲しいという方に、お気軽にご利用いただきたいと思います。
みなさま方からのお申し込みをお待ちしております。

お電話での注文は、黒森コミュニティセンターTEL0234-92-2255です。
限定200部で、数に限りがございますので、お早めにどうぞ。





そして、二幕目なのですが・・・「大広間刃傷の場」が終わり、全員で、三本〆をやっているところへ行ってしまいました。

幕間に何があったのかといえば、私は、お友達の家にトイレを借りに行きました。
すると、「今、黒森そばを茹でているから、食べていがねが?」と食べ物の誘惑に負けてしまいましたm(_ _)m

その『黒森そば』とは、お友達の家で栽培したそばの実をそば作り職人の親戚のところへ届け、『黒森そば』を打ってもらうのだそうです。
そのストーリーを聞いたら、もちろん食べない訳にいきません!
どんぶりでごちそうになっていたら、食べ終わるころになって、更にそばをどんぶり投入されてしまいました!
どんぶりで、わんこそば状態ですよ!ひぇ〜っ!icon10
それでも、美味しくて完食したら、すぐに動けなくなってしまい・・・二幕目を見逃してしまったということでした。

二幕目の出演者のみなさん、ごめんなさい。





本日の『黒森歌舞伎』は、3月22日(土)午後1時からYBC山形放送『ダイドードリンコスペシャル日本の祭り/真冬の地芝居 黒森歌舞伎〜野外桟敷に雪が舞う』でお楽しみいただくことができます!

もちろん、2月17日(月)の本公演もありますし、3月2日(日)酒田公演(希望ホール)もありますので、できれば、生でお楽しみいただきたいと願っています。

私は、『くろもりん押絵倶楽部』のみなさまのご縁のおかげで、2年目の『黒森歌舞伎観賞』をさせていただきました。
地元のみなさんにも、私のことを知って頂けるようになり、いろいろとお声を掛けていただいて、嬉しかったです♪
また、知り合いのカメラマンが多くいたので、ご挨拶をさせていただき、再会の場になっていることは、プラスαの楽しみです。

テントでは、『呉汁(ごじる)』というすりつぶした大豆が入っている味噌汁と『甘酒』が無料て振舞われるのも名物になっています。
みんなで、すすり、身体を温めながら、地元のみなさんと交流する光景がこれまたいいものだと感じています。



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