2014年12月18日

R『石川静正と西郷南洲翁肖像画』講師/致道博物館学芸調査役 酒井英一先生



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2014年12月13日(土)14:00〜
公益財団法人 荘内南洲会の今年最後の『人間学講座』が開催されました。
なんと、第200回目の講座ということで、継続の歴史の素晴らしさに驚かされました。

今回の講義は、堀健悦先生の『論語のことば』と致道博物館学芸調査役 酒井英一先生の『石川静正と西郷南洲翁肖像画』についてでした。

上の写真は、どちらも、西郷南洲翁(西郷隆盛先生)の肖像画です。
西郷先生は、生前、写真に撮られるのが嫌だったので、1枚も本人の写真がありません。おそらく、一般的に知られている西郷先生のお顔というのは、左の佐藤均先生が描かれた肖像画の方ではないでしょうか?




こちらの肖像画は、庄内藩士石川猪太夫の長男として生まれた『石川静正』が、鹿児島へ赴き、西郷先生の教えをうけたのち、油彩で肖像画を描いたものです。
昨年(2013)、『石川静正』の御子孫の方がこの複製画を荘内南洲会へ寄贈して下さいました。
現在は、荘内南洲会館の資料室に展示されています。

なんともいえない、人間味があふれる優しいお顔立ちの西郷先生で、とても親しみが沸きます。
「命もいらず、名もいらず」愛犬を連れて、狩りへ出かけ、温泉に浸るひとときをこよなく愛したという西郷先生のイメージにピッタリなお顔立ちだと私は思っています。




そして、こちらは、大正2年(1875)に、洋画家黒田清輝の門弟『佐藤均』が、『石川静正』が描いた肖像画をもとに、描いた西郷南洲翁肖像画です。
つまり、佐藤均先生は、プロの洋画家ではありましたが、西郷先生を実際には見た事がないのです。
完成したこの肖像画を複数の近親者に見て頂き、お墨付きをいただいた『西郷南洲翁肖像発行趣意書』もあり、この肖像画は、西郷南洲翁肖像画として正式に認められたものです。

この肖像画は、本物の油彩画で、現在は、公益財団法人 致道博物館に収蔵されています。
年に一度、西郷南洲翁と菅実秀翁を偲ぶ会の時にだけ公開される貴重なものだそうで、今回特別に公開していただきました。
佐藤均先生の油彩画のテクニックは、さすがプロという威厳がありました。

さあ、本当の西郷先生は、どちらの肖像画に似ていたのでしょう?
今となっては、誰にもわかりません。
日本で一番多く建てられている銅像は、西郷先生なのだそうですが、お顔立ちがすべてバラバラです。
眉が太くて、目が大きく、恰幅よいというのは共通していますが、作者の思い描く西郷像で創られています。
こんなに有名人なのに、本当の顔がよくわからないとは不思議なことだと思います。
そこが、また西郷先生らしい魅力のような気がします。





こちらは、佐藤均先生が描かれた『菅実秀像』です。
遺影にするために、生前に描かれた肖像画とのことで、実際には、この肖像画よりも若くして亡くなられたそうです。
深くきざまれたシワ一本一本のリアリティは、大変素晴らしいと思いました。
この肖像画も、公益財団法人 致道博物館に収蔵されている本物の油彩画です。

この日は、この貴重な2点を間近で拝見させていただいた上に、『石川静正』が描いた肖像画を並べて拝見することができて、とても貴重な講座でした!

菅先生の家紋が、我が家の家紋と同じことに、今、気がつきました!
すごく嬉しいです♡





酒井英一先生のお話しはとてもわかりやすく、資料も充実していて、大変勉強になりました。
これだけ素晴らしい講座を無料で聴講させていたけたことに感謝したいと思います。


来年、1月10日(土)14:00〜の荘内南洲会『人間学講座』(入場無料)は、
堀健悦先生の『論語のことば』と清河八郎記念館館長 廣田幸記氏の『清河八郎と実家との関わりについて』という講義予定とのこと。
また、当日、庄内町のシンガーソングライターTOYOさんが、ご自身が作詞作曲された「清河八郎」を歌って下さるそうです♪
楽しみにしています。


<今日の短歌>
西郷どん どんな顔でも よかよかと
 笑っていそう お空の上で


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この記事へのコメント
Ricoさん、こんにちわ
ほんと、素ん晴らすい講座でした♪
あれもこれも調べたいなと思っていた事ども、まとめて酒井先生が手土産に持ってきてくだすった感があります
真事にありがたいことです
徳川家の謎の人物、石川数正(朝日村ご出身の作家・半村良の名作『妖星伝』にも出てくる)に似たお名前の、石川静正翁…
私は、この肖像画のタッチが好きなのです
文人墨客が捉えた、南洲翁の横顔と云った感じで…
佐藤均が、おそらく菅さんからの要望を汲み取り、描き直した一品には武人としての西郷さんが前面に出ていると思います
石川翁の画かれた肖像画を、何故描き直したのか?
阿曽旦那からは、下級武士の故をもってと、鋭いご指摘を頂戴いたしましたが…
私の思うに、それに加えまして、西郷さんの武人としての胆力をご肖像に加えたかったのではと推測しています
西郷さんは、参禅により十二分に錬られた丹田をお持ちだったからです
いわば、腹の据わった達人の佇まいであったと思われます
菅さんは、なかなかの剣術達者で…
剣は陰流、槍は無辺流で、『遺教』でも据物斬りの山田朝右衛門を訪ねてその奥旨を問い質したりなさっています
わたしが感動した、石川翁の肖像画には、荒ら事も辞さない武士の真面目は写し取られていないのです
西郷さんは、一箇の武辺としても大したもので…
武闘派の一面は間違いなくありましたから…
そのあたりが、活写されていないと見られたのではないでしょーか?
たしかに、石川翁の画は繊細で詞藻豊かな驚くべき内的な柔らかさを湛えていますが…
若干猫背ぎみで、丹田が据わり正中の通った武人の面影はないのです
とはいえ、あのダイアモンドのよーな黒光りする巨眼…
あの、此岸彼岸ひっくるめて透すごとき深い眼差しには、襟を正して臨まざるを得ない、王道の風格が漂います
それに、つくづく優しい瞳ですもの♪
まー、男惚れしてしまいますネ
Ricoさん、このたびは抜群のトリミングで、石川静正翁の画を紹介くださいまして…
荘内南洲会の一会員として、芯から有り難く嬉しく思います
試しに、ネット検索で「南洲 肖像画」と入力してみてください
Ricoさんのこの記事が、二、三番手にお目見えします
全国の西郷ファンに贈る、なによりのプレゼントと成りましょー
西郷さんの心象を、これほど見事に写し取った肖像画はないでしょー
―この眼差しは、われらが先人の荘内藩士に向けられた眼差しそのものなのです
Posted by 真歩 at 2014年12月22日 23:32
>真歩さんへ

先日の講座を見逃した方は、ソンしたと思いましたね!
そして、こんなに素晴らしい講演会を開催していただき、私は「荘内南洲会の会員になっていてよかった!」と強く思いました。

阿曽先生、真歩さんの解釈は、すごくよくわかります。
私は、芸術的な観点から考えされられました。
「うまい絵とへたな絵、そして、いい絵」というのがあります。
プロは、やはりうまい絵を描くのが鉄則です。
さて、石川静正の肖像画はどうでしょう?
うまいとはいえず、へたともいえず、私は「いい絵」だと感じています。
それは、石川静正本人が一番感じていたことと思います。
酒井先生から頂戴した資料の「石川静正の略歴」のところに、「大正2年(1913)65歳 数年かけて油彩で描いてきた西郷隆盛肖像画を携えて上京する。洋画家黒田清輝の門弟佐藤均も西郷隆盛肖像画を描く」と書かれてありました。
石川静正自身が、自分の油彩の技量の限界を感じ、これは、ちゃんとしたプロの画家にお願いすべきだと判断したのではないでしょうか?
佐藤均先生は、見た事がない西郷先生の肖像画を描くというのは、相当なプレッシャーがあり、苦心の末にようやく描き上げたそうです。
どんなに技量があっても、見た事がない人の肖像画を描くのは相当辛かったことと思います。まして、偉大な公人の肖像画ですからね!
先日、本物の油彩画を拝見し、着物の描き方、油絵の具の盛り方など、佐藤均先生のプロの技術は素晴らしいと思いました。

一方、石川静正の肖像画は、素人感満載のタッチですが、実に「いい絵」だと私は思います。西郷先生の人柄のよさが見る人の心の中に、す〜っと入ってくる肖像画だと思います。
作為的な感じが全く無くて、石川静正が、西郷先生をこよなく慕っていた気持ちが伝わってくるとにかく「いい絵」です。

『西郷南洲翁肖像発行趣意書』付きの佐藤均先生の肖像画は、公的な肖像画(うまい絵)で、石川静正の肖像画は、庄内藩士達がこよなく愛した西郷先生の肖像画(いい絵)ということで、先日の講演のおかげで、私の中ではうまく整理することができました。

音楽などもそうですが、一流のプロの演奏よりも、身近な大好きな人が自分の目の前で、自分のために演奏してくれた演奏の方が、心に響いて感動するということがよくあります。芸術とはそういうものではないかと思っています。
うまくなくても「いい絵」は、とってもチャーミングなんですよね!
今、私の頭の中に登場する西郷先生のお顔は、石川静正の肖像画のお顔になっていますよ!しっくりくるんですよね!(*^^*)


阿曽先生は、「南洲翁肖像画の写真を撮って、ネットにあげても、減るもんでねがら、どんどんあげれ〜!」とおっしゃって下さいます。さすが、南洲翁遺訓を広めている荘内南洲会の器の広さだと感じています。
Posted by RicoRico at 2014年12月23日 03:18
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