R 疫病神からのおわび文!『仁賀保金七郎・疫病払いのお札』(江戸時代に流行した疫病除け)/秋田県にかほ市・仁賀保家
『Rico's Room2』へ、ようこそ♪
仁賀保金質(七)郎様へ
一枚(証文を)差し上げます。
私たち二人(疫病神)は、屋敷に勝手に入ってしまいましたが、
お叱りを受け反省しました。
私たちの命を助けてくだされば、私たちはもちろんのこと
仲間にも金質(七)郎様のお名前のあるところへは
今後一切立ち入らないと絶対に申し合わせます。
疫病神より
こちらは、江戸時代後期、関東一円で書き写し大流行した疫病除けのお札をデザインしたステッカーです。
今日、荘内南洲会へお伺いしたところ、阿曽常務からこちらをご紹介いただきました。
『仁賀保金質(七)郎』とは、秋田県にかほ市の領土を治めた仁賀保家の実在の武士の名前とのこと。
こちらの新資料は、栃木県鹿沼市に仁賀保金質(七)郎詫び証文が二通、保管されていることがわかり、写真データでの提供をいただいたそうです。
※栃木県鹿沼市教育委員会所蔵・鈴木成雄家文書
※栃木県鹿沼市教育委員会所蔵・小森武夫家文書
〈解説〉
仁賀保金七郎様
仁賀保大膳様へ
これは二人の疫病神が旗本仁賀保家の江戸屋敷に侵入して捕らえられ、
罰金を差し出し命を許されたことに感謝して書いたものです。
「今後は、仁賀保金七郎様と仁賀保大膳様の名前があるところには
決して入り込まないし、それを仲間の疫病神にも伝える」と約束して、
このおわび状を作りました。
文政3年 辰9月
疫病神より
コロナ禍に、面白い二通が見つかりましたね!
疫病除けのお札ステッカーは、『仁賀保勤労青少年ホーム(齋藤宇一郎記念館)』で入館された方へ配布されているそうです。
疫病神が入れないように、入り口などにこのステッカーを貼るのだそうです。
3月21日に、緊急事態宣言が解除されてから、宮城県(仙台市)や山形市では、このところ、新型コロナウイルス感染症のPCR検査陽性者が急増しています。
庄内地方へコロナが入らないように、このお札の巨大な看板を建てたい気分です!
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