昨日、父がまた漁師さんのお仕事の手伝いをして、たくさんのお魚やタコをいただいてきた。
太平洋側の漁業が大変な事態になってしまったので、酒田の漁業に、期待されているようだ。しかし、いくら期待されても、波が高い日は、船は出せないので、一ケ月のうちに稼動できるのは、数える日数しかない。
自然を相手にするということは、人間の都合のよいようには、なかなかいかないということである。
3月は、庄内産口細カレイが旬!
やっぱりこの時期のカレイは、口細に限らず美味しい♪
母が、カレイを食べやすいようにフライにした。
これを昨夜、「火事ぶれをしてくれたSさんに持って行く」という母。
「火事ぶれ」って何?と聞いたら、「『火事だー!』って、みんなに教えてくれることだよ」と言われたけれど・・・そんな言葉があるのだろうか?
まあ、どちらにしても、Sさんが、夜中の2時頃に、異変に気がついてくれたおかげで、ケガ人のでない火事で済んだ。
そして、私が聞いたクラクションは、そのSさん宅に避難していた福島の方々が、近所のみなさんに知らせるために鳴らして下さったのだそうだ。
本当に、ありがたかった。
というわけで、Sさん宅は、現在、9人の大家族!なので、カレイのフライをたくさん作って、夕飯までに届けたいと、母は、せっせと作っていた。
夕方、Sさん宅にお届けしたら、小学生の女の子が、夕飯作りを一緒にお手伝いしていたところで、「酒田港で水揚げされたお魚」をとても喜んで下さったそうである。
そして、「わざわざ、作って持ってきてもらえるなんて、本当に嬉しい」と言っていただいて、母も嬉しそうであった。
母が帰宅してからしばらくして、今度は、Sさんが、「さっきは、ありがど〜。これ、食べで!」と、煮物を持ってきて下さった。
福島の方が作った『凍り大根の煮物』なのだそうだ。
『凍り大根』は、福島の郷土料理とのことで、「もっけだの〜」と、お気持ちをありがたく頂戴した。
初めて、『凍り大根』を食べた。大根がスポンジ状になっているので、中まで煮汁がたっぷり含まれていて、美味しかった。冬の保存食なのだろう。
そして、こちらは、手作りの煮豆。
火事には、ひやっとさせられたけれど、改めて、ご近所との付き合いが大切なことを思い知らされた。
福島から避難されてきた方々が、焼け出されなくて、本当によかったと思う。
ところで、南相馬市の知人のその後の近況が伝わってきた。
家族全員無事ではあるけれど、津波で家や店舗は流され、そのうえ、放射能汚染で、東京に避難。しかし、その東京も、放射能汚染されていると、二重苦、三重苦、四重苦といった状況で、かなり落ち込んでいるらしい。
励ましのメールをみんなから送ってもらいたいと仲間から言われたけれど・・・どんな言葉をかけたらよいのか、言葉が見つからない。
とてもじゃないけれど、「頑張れ」とは言えない。メールは、相手が見えないだけに、言葉選びを慎重にしなければならないと思っている。
地震発生から、既に11日以上経った。流通も、ようやく回復をはじめた。
さあ、これからは、通常の暮らしにシフトするように、意識を切り換えよう!
被災地以外がまず元気でなくては、日本の復興はありえないのだから。
ただ、依然として、ガソリン不足が続いている。
日本のトップリーダーの資質が問われている。燃料不足は、人的災害とも言われている。
確かに、地震から、一週間以上続くとは、想定外だ!
新庄、戸沢村、平田、松山などにお住まいの方々は、「ガソリンがなくて、出社できない、病院へ行けない、食料品を買いに行けない(販売にきてもらえない)」などで、深刻な被害がでているそうだ。被災していないのに、被災者のようだと。
昨日、「例えば、小泉さんだったら、ここまで酷くはなっていなかったと思う」という方いて、なるほどと思った。
「リーダーになるべきじゃない人が、首相になると、こういうことになるんだ」と経済に詳しい知人は、批判していた。
多くの人々の不満がMAXになっていると感じる。