秋の夜長に手紙を書く『伊予和紙・熊野筆/小町・呉竹/和琴』

Rico

2011年08月29日 23:58



先日お世話になった方に、お礼の手紙を書きました。

窓を開けて、鈴虫の声を聞きながら、秋の夜長に手紙を書くひとときは、日本人であることを実感しながら、筆を走らせることができて、とても好きな時間です。

仙台から買ってきた『伊予和紙便箋・熊野筆/小町・呉竹/和琴』の組み合わせは、特に私のお気に入りです

この伊予和紙の便箋は、エンボス加工(型押し)と銀箔がピタリと重なり、本当に見事です
日本の製紙技術の素晴らしさを感じますね。
職人魂を感じる便箋を見ると、こちらも、気持ちが引き締まります。

私は、毛筆で手紙を書く経験が浅いので、手元にある参考図書をいろいろと見てみました。
その中に気になる文章を見つけました。

「ご自分の気持ちを相手に丁寧に伝えたい、心のふれあいを大切にしたいと願われる方は、パソコンではなく、手書きで手紙を書かれると思います。
 よく聞かれる言葉ですが、は下手でも心がこもっていればよいと考えるのは間違いで、気持ちをこめて書くからには、それなりの出来映えも必要です。美しく上品な華のある書き文字は、受け取って読まれる相手もきっと心温まることでしょう。
 それには数多く書くことですが、その前に、今後生涯を通じて「が下手で」と人にも自分に対しても決して口にしないと誓って下さい。すぐには上手になることは難しいとしても、上品なはその気になれば、明日からでも書くことが出来ると信じることが最も大切です。」


これは、書だけでなく、音楽にも共通するメッセージではないでしょうか?

「パソコン」=「カラオケ」
「手書き」=「生演奏」
「字」=「音楽」

このように単語を置き換えることができるのでは?と思いました。
「上品な」ということばは、「クオリティのよい」という意味だと思います。

「なぜ、手書きがよいのか?なぜ、生演奏がよいのか??」私の中にあったモヤモヤとした疑問が一気に解消されました。
私が、手書きや生演奏がよいと思っていたのは、「心のふれあいを大切にしたい」からだったのですね!

この文章のおかげで、書に対しても、音楽に対しても、前向きな気持ちになれました
「よし、これから、もっと良くなる!」と信じていきたいと思います。



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