R 端午の節句『五月人形』&『塞道幕』&『中村不折の書』を拝見させていただきました。

Rico

2025年05月03日 20:43



『Rico's Room2』へ、ようこそ♪

2025年5月3日(土)
知人宅へお邪魔し、端午の節句『五月人形』を拝見させていただきました。
塞道幕をバックに、立派な人形がずらりで、驚きました!





家主は、歴史などに興味がなく、「譲り受けたものを飾っているだけ」とのことで、作品の情報は不明でした。
丸に片喰は、庄内藩の家紋ですね。





『川中島の戦い』
武田信玄と上杉謙信の名場面の人形です。
素晴らしい!
歴史好きにはたまりませんね!





『牛若丸と弁慶』
京都・五条大橋で二人が出会ったシーンの人形です。
これはすごい!!





『加藤清正公の虎退治』
朝鮮出兵の際、加藤清正公が槍一本で、虎退治したシーンの人形です!
これは、鶴岡の天澤寺の住職へお見せしたいですね!





兜には、『蛇の目紋』が付いていました。
細部まで、丁寧に作られてありました。





なんといっても、虎のリアルさに驚きました!
ガオォー!という声が聞こえてくるような迫力がありました。





『鍾馗(しょうき)人形』
鍾馗は中国の伝説に残る神様で、赤い顔、長い髭が特徴です。
唐時代、玄宗皇帝が夢の中で鬼にうなされているところ、鍾馗が登場し、鬼退治したという話があります。
そのため、魔除けの効果があり、子どもを事故などから守るために飾られる武者人形です。





『神武天皇人形』
神武天皇は、第一代の天皇で、戰の際に、神武天皇の持つ弓に金の鷹が止まり、その輝きで目がくらんだ敵から勝利を得たという伝承があります。
武勇と平和の象徴として飾られるようになり、文武両道に育つようにという願いが込められています。
古代日本の髪型をしているのが特徴的です。

一部の地域では、鍾馗と神武天皇を一緒に飾る風習があるということで、セットで飾られてありました。





『鯉のぼり人形』
高級感漂う鯉のぼりでした!





『白馬人形』
名馬の佇まいでした。





『曾我(曽我)兄弟人形』
曾我兄弟仇討ちの場面のようです。
背後には、親の仇・工藤祐経の家紋「庵木瓜」の幕があるので、これは討ち入りした後なのかしら?
日本三大仇討ちの一つの人形があるということに驚きました!





なんといってもすごいのが、こちらの『塞道(さいどう)幕』です!
ご先祖様が、4等分したうちの1部分を保管していたのだそうです。
何を描いたものなのかわからないとのことでしたが、写真をアップしますので、手がかりとなる情報がありましたら、教えていただきたいと思います。
合戦の中、一騎討ちしている場面が描かれてあります。




この武将は、誰?
槍の名手でしょうか??





落馬しているこちらの武将は誰?
虎の毛皮が描かれているので、地位の高い武将だと思われます。





塞道幕の上に描かれてあるお城は、山城でしょうか?
お城の屋根にたくさんの鯱鉾がのっているので、かなり立派なお城だと思います。




このお方が城主でしょうか?
ヒントは、のぼりの『五七桐』の家紋ですね!
それから、無数の瓢箪も描かれてあります。




こちらは、相手方の武将のようです。
何かを指示しているような指先ですね。




鬼のような顔で描かれた人々は、どんな意味があるのでしょうか?
詳しい人がいたらお伺いしてみたいです。




それから、素晴らしい扁額もありました!
なんと!中村不折の書でした!!!
素晴らしい書に感激でした!

家主曰く、「もっと大きな書もあったけど、飾れる場所がなかったから、古美術商へあげちゃった」とのことでした。
価値を知らずに手放したのはもったいなかったかも。。。

本日は、貴重なお宝を拝見させていただきまして、誠にありがとうございました。



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