本日、鶴岡の『在宅福祉サービスひまわり』さんと『デイサービスひまわり いいずん(エタニティハウスひまわり)』さんから、オカリナ&エレクトーン音楽ユニット『ルリアール』に演奏依頼をいただいたので、1日2ステージで演奏をさせて頂きました。
午前中は、こちらの画像の『在宅福祉サービスひまわり』さんでの演奏でした。
実は、『ルリアール』にとっては、福祉施設での演奏は、これが初めての体験でした。
やはり一般の方々と同じような選曲にはいきませんし、ノリも違います。
私たちの演奏を聴いて、感極まって、涙する方々があまりにも多くて、戸惑うところもありました。
オカリナの癒しの音色には、きっとそういう力があるのでしょうね。
こうしたことにも、少しずつ慣れていかなければという気がしました。
午前の部が終わってから、すぐに機材を撤収し、『在宅福祉サービスひまわり』さんの裏側に1年前に新しく出来た『デイサービスひまわり いいずん(エタニティハウスひまわり)』さんに移動しました。
お昼は、『いいずん』さんのホテルのロビーのような食堂で、ごちそうになり、くつろがせていただきました
新しいデイサービス施設の進化ぶりに驚かされました
なんといっても驚いたのが、「カラオケルーム」があったのです!その辺のカラオケBOXと全く変わりませんでした
歌が好きな方は、この「カラオケルーム」を楽しみに通われるのでしょうね!
午後の部は、こちらの大広間での演奏でした。
車椅子でもOKという特殊な畳が一面に敷かれていました。
和室での音響は、鉄筋の部屋とは比べ物にならない実に「いい音」でした
同じ楽器&機材でも、環境で全く違うということを体感しました。
ライブは、人や環境によって、毎回違います。だからこそ、いろんなところで、ライブ経験を積ませて頂けるというのは、とても勉強になります。
Rumiさんは、みなさんの知っている曲を一緒に歌ったり、オカリナの説明をしたりで、一生懸命に頑張りました
その横で、私は、MCスイッチの切替やリバーブの操作など、音響係を頑張りましたよ
アシスタントは、カメラなどでの記録や全体の音バランスチェックなどを頑張りました
頑張ったおかげで、皆様方から喜んでいただくことができて、ホッとしました
「今まで来てくれた人の中で一番よかったよ!」と過分なるお言葉をいただいてしまい、恐縮でした
「オカリナをやってみたい」という方もいらっしゃいましたし、私のD-DECKをなでながら、「こんなにいい音がでる楽器を私も習ってみたい」と言っていかれた方がいらっしゃったそうです。
楽器に興味を持って頂けるというのは、嬉しいことですね
そういえば、先日の書のお稽古での出来事なのですが・・・
私が、鶴岡の施設で演奏しますという話しをしたら、お弟子さんの一人から「好きだからできるのよね!」と言われました。
私は、「いえ、これは、趣味ではなく、『仕事』だと思っています。演奏依頼を受けたら、どんなことがあっても行かなければいけないという責任がありますし、聴衆のみなさんの好みに合わせた選曲をしています。趣味というのは、自分が気が向く時に、自分の好きな曲を、誰かのためにでなく、自分のために弾くのが趣味だと思います」と話しをしたら、とても驚かれてしまいました。
それを聞いていた書の師匠/齊藤千加子先生が、「私も、書は好きだけれど、依頼されたら、責任を持って書くから、Ricoさんの気持ちが、よくわかる。
Ricoさんのやっている音楽活動って、『仕事』という字ではなくて、『志事』だと思う」と言って下さいました。
師匠から、『志事』という素晴らしい言葉のプレゼントをいただいて、私は、感激してしまいました
「平日に、仕事もせずに、演奏へ行くなんて、なんてのんきなの?みんな必死で働いているというのに!」と批判されることもあります。
もちろん、平日仕事できなかった時間を取り戻す工夫をしなければなりません。そういうところが想像できない方は、「仕事をせずに好きなことをして遊んでいる」としか思えないのでしょう。
確かに、昨年から仕事が忙しくなり、音楽活動をやめたいと思う事もありました。
しかし、3.11を体験し、被災地の方々のために何もできないと思っていた自分が、チャリティーコンサートなどの音楽活動で、「こんな私でも、世のため、人のためになれることがある」ということを自覚させていただきました。
音楽の力の凄さを改めて知りました。
幸いにも、音楽活動を一緒にやってくれる仲間や応援して下さる方々がいて、そして、私たちの演奏を聴きたいと呼んで下さる方々がいるおかげで、私も、もう一度、頑張ろうという気持ちになりました
今日のひまわりさんの化粧室にあった「相田みつを」さんの日めくりカレンダーが、私の目に飛び込んできました
これでいいということはないが
これがいまの わたしの精いっぱいの姿です
私のための言葉が、ここにもありました!
そうです!上手に演奏ができるようになってから、人前で演奏したいなんてことを思ったら、一生かかっても、人前で演奏することができないでしょう。
今の自分の精一杯の姿を観ていただくことしかできないのです。
「よいことをするために、人は急がなければならない」と長尾弘先生がおっしゃっていましたが、3.11以降、「生かされているのだから、日に一つは、世のため、人のためになることをしなければならない」という思いが、今の私の『志事』に繋がっているように思います。
3.11以降、私の音楽は、趣味ではなく、『志事』になりました。
さあ、これから、今日のお仕事を頑張ります
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