2012年9月9日(日)仙台遊筆会/エル・パーク仙台にて
臨書を学ぶがテーマでした。
書家の岡本光平先生が、用意して下さった法帖の中から、好きな書をそれぞれに選んで、臨書を学ぶということで、私は、
藤原行成の書を選びました。
「中国から渡ってきた漢字が、平安時代に屏風などのインテリアに用いられるようになり、日本人の手により、優美な書体で書かれるようになった。力強い漢字を毎日見ていては疲れるから、このような柔らかな書体が生まれた」と、この書体が生まれた時代背景や平安時代の生活様式などを岡本先生が教えて下さいました。
このくねくねした書体が生まれた理由がわかると、藤原行成の書の素晴らしさを感じることができます。
『読ませる書ではなく、インテリアとしての癒しの書』なのです
岡本先生が、午前中に私が買った筆を使って、お手本を書いてあげましょう!とおっしゃって下さったので、「はい。お願いします」と言ったら・・・なんと、全紙に書きはじめたのでビックリしました!
「先生、これを私が書くんですか?」と聞いてみたら、「そうですよ!今度、CACAの臨書作品展に出して下さい」とあっさりと言われてしまい、私は、「えーーーっ!」という言葉しかありませんでした。
なぜなら、私は、全紙というこのどでかいサイズを見たのも初めてだったし、こんな大作を書くのは、自分とは関係のない世界の話だと思っていたからです
私の筆を使ってこのお手本を書いて下さったわけですので、上手く書けないのを筆のせいにもできない状況です
こちらは、仙台遊筆会の事務局を担当して下さっているYさんのために書いて下さったお手本です。
北方騎馬民族の書なのだそうで、とにかくダイナミックな書でした。シュッシュッ!という筆を走らせる音が聞こえてきました。
会場の入口がガラス張りになっていたため、気がついたら、廊下には、他の書道団体のみなさんが、興味をもって覗き込んでいました。
これだけの大作を目の前で、一気に書き上げる岡本先生の姿は、怪物のように見えてしまいました
「心・技・体」三位一体となった気迫ある作品を「はい。これを手本に書いてみて!」とポンと私達に手渡して下さるのです!信じられません!
本来であれば、東京へ行かなければ学ぶことのできない岡本先生の書道教室なのですが、仙台で開催していただけるおかげで、私も気軽に参加させていただいております。
このように受講させていただけることに感謝をし、岡本先生から頂いたCACA展への出品の「切符」を私自身これからどうするか、真剣に考える時がきたのだと思いました。
まずは、CACAって何?
ということで調べたら、
CACA現代アート書作家協会/ Contemporary Art Calligraphers Associationのことでした。
岡本先生は、そのCACAの特別顧問ということで、岡本先生の審査が通れば、CACA主催のいろんな作品展に応募することができるということなのでした。
要するに、出したいからといっても、岡本先生の審査が通らなければ出せないということです
自分がどんな山に登ろうとしているのかわからなくては始まらない!と思っていたら、ちょうど2つの作品展が、今週、ほぼ同時に開催されるのでした。
『CACA現代アート書展』9月11日(火)〜16日(日)東京・南青山にて。
『カジュアルアート篆刻展』9月12日(水)〜17日(月)東京・表参道にて。
自分の手帳を見てみると、9月13日がちょうどスコンと空いていました!
というわけで、東京へ行って、しっかりと自分の目で見てまいります!
7月の仙台遊筆会の時は、音楽活動がピークの時だったので、受講をお休みさせていただきました。
ところが、現在、音楽活動がお休みモードになったところで、作品展の話しになり、東京行きのスケジュールもちゃんととれるようになっていて・・・
この流れに乗るか乗らないか、決断する時なのでしょうね!
人間は一生のうちに
逢うべき人には必ず逢える。
しかも、一瞬早すぎず、
一瞬遅すぎない時に。
森信三
この名言に当てはまっているように思います。
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