R 元禄時代の建物が現存していることにただただ感動!酒田市指定文化財『旧阿部家』

Rico

2021年04月15日 23:55



『Rico's Room2』へ、ようこそ♪

2021年4月11日(日)
元禄時代の建物が酒田にある!
山形県内で、最も古い古民家!

ということで、酒田市指定文化財『旧阿部家』のことを酒田市教育委員会 社会教育文化課 文化財係の方から教えていただき、興味があったので、行ってまいりました。

場所は、酒田市ひらた山元地区というところで、田沢川ダムの近くにありました。

こちらの『旧阿部家』は、今から331年前の元禄3年(1690)に創建された建物です!
331年の風雪に耐えて、現存し、一般公開していることに感動しました!

先日お邪魔した鶴岡市『致道博物館』内にある重要文化財の『旧渋谷家住宅(多層民家)』は、文政5年(1822)創建された田麦俣の多層民家を昭和40年に移築したものでした。
『旧阿部家』は、あの多層民家よりも、132年も前に建てられた古民家ということになります。

元禄3年といえば、第5代将軍 徳川綱吉の時代です。
文政5年は、第11代将軍 徳川家斉です。

江戸時代の茅葺き屋根の古民家といっても、創建にこれほど差があることを初めて知りました!
雪囲いが外れたら、もう一度、足を運んでみたいと思います。




入場無料で、中に入ると、土間の囲炉裏に薪がくべられていて、煙でモクモクでした。
この煙が、茅葺き屋根の保存には欠かせません。
大事に管理されていて素晴らしいと思いました。
管理人さんが丁寧に説明をしてくださいました。

『旧阿部家』は、坂本新田村肝煎住宅といって、100軒くらいを管理していた名主『肝煎(きもいり)』の古民家で、とても機能的な造りとなっていました。





ちょうど、雛人形を展示されていました。
子供の日まで展示されているそうです。




約700体の人形は圧巻でした!
ほとんどが土人形で、鵜渡川原人形(酒田市亀ケ崎)や広田系土人形(酒田市新堀)が展示されていました。




現在、こちらの広田系土人形作りを『旧阿部家』で体験できるそうです。




珍しい古雛もありました。




寛政8年(1796)に増築された立派な浄土真宗(一向宗)の仏間です。
223年前で、第12代将軍 徳川家慶の時代になります。

柱や梁には、立派なケヤキが使われていました。
釘を使わず、しっかりと組まれているので、大きな地震にも耐えられる構造になっているそうです。
先人の知恵がたくさん詰まった機能的な建物に、令和の時代に訪れることができてよかったとしみじみ思います。
地元の文化財めぐりも楽しいものですね!


↓ランキング参加中!『クリック』で応援をよろしくお願い致します。

人気ブログランキングへ

関連記事