『Rico's Room2』へ、ようこそ♪
いよいよ5月がスタートしました!
たまってしまった4月のネタがまだまだ終わりません!(笑)
ゆっくり一つ一つ丁寧にアップさせていただきたいと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。
2022年4月14日(木)のこと。
山形県山形市の
『草木染工房/瓶屋(かめや)』さんへお邪魔しました。
昨年、かみのやま温泉の
時代屋さんに宿泊させていただいた時に、館内の和小物が素敵だったため、購入先のこちらの瓶屋さんをご紹介いただきました。
店内には、五月用の巨大なのぼりがディスプレイされてあり、素敵な癒し空間でした。
月山和紙を使用した瓶屋さんのオリジナル和紙カーテンの素晴らしさに感動しました。
店内には、たくさんの箪笥が配置されてありました。
引き出しの中には、たくさんの草木染めの商品が保管されてありました。
草木染め商品を日光から保護するために、このように箪笥の中で保管されているのだそうです。
瓶屋さんご夫妻です。
突然の訪問にも関わらず、紅花染めや染料畑のお話しをお聞かせいただきました。
家族4人で、染料畑を管理し、採れた草木で、鶴岡シルク・月山和紙・繭・麻を染め、スカーフや暖簾、小物などを制作・販売していらっしゃるそうです。
染料栽培からやっていらっしゃるとは、ただただ感動でした。
お二人の草木染めへ対する深い愛情が伝わってまいりました。
なんて素敵なご夫婦なんでしょう♡
紅花染めの希少価値を解説していただきました。
観賞用の紅花とこちらで栽培している「最上紅花」は、別物で、染料用の花の周りには、たくさんのトゲがありました。
トゲが指に刺さりにくい朝露のある夜明けに、家族全員で紅花の花部分を摘むのだそうです。
そんな苦労をしてまでも、自家栽培にこだわり、紅花染めを愛おしく思っていらっしゃるところが素敵でした。
貴重な紅花で染めたお守りです。
紅花から取れるの紅色の成分は、たったの1%で、残りの99%は黄色なんだそうです。
これだけの色を染めるだけでも、たくさんの紅花が必要だということを知りました。
鶴岡シルク100%の草木染めの大判のスカーフです。
絹の端は全て手縫いされたありました。
ミシンだと、染め替えしたときに、ミシン部分に染めが入らないため、全て手縫いされるそうです。
草木染めは、日光で色が褪せていくというデメリットをきちんと説明してくださいました。
色が褪せたら、好きな色に染め替えを何度でもできるのだそうです。
最終的には、黒に近いに色になるまで染め替えを楽しまれる方がいらっしゃるそうです。
なんて素敵な発想なんでしょう!
『経年劣化』ということではなく、『経年変化』を楽しむという発想に切り替えたら、草木染めほど素敵なものはない!と思いました。
日本人の美意識『侘び寂びの』世界感がここにありました!
タイミングよく、瓶屋さんの蔵の中を公開されていたので、拝見させていただきました。
これも、紅花染めなんですって!
こんなに濃いピンク色に染められた紅花染めを初めて拝見させていただきました。
どれだけの紅花の量を使ったのでしょうか?
こちらは、男の子用の袴です。
少し紅色を抑えて染めたそうです。
紅餅と烏梅です。
紅餅は、紅花の花弁を集めた染料。
烏梅(うばい)は、梅の実にススをまぶしたのちに乾燥させたもので、紅花染の中和の酸として使用するもの。クエン酸や酢で代用できるそうですが、昔ながらの烏梅も自家製にこだわっていらっしゃるそうです。
こちらは、お母様が作られた草木染め和紙のアート作品です。
コロナ禍以前は、東京で展示・販売をされていたそうですが、現在は、お休みされていらっしゃるそうです。
瓶屋さんの外観です。
軒下には、たくさんの紅花のドライフラワーが下がっていました。
ちょうど雨が降りはじめたため、ご夫妻がわざわざ傘をさして駐車場までお見送りくださいました。
瓶屋さんの看板です。
小さい看板なので、見落としてしまう方が多いそうです。
この看板の揮毫は、お父様とのこと。
家族4人で、仲良く楽しく草木染めを楽しんでいらっしゃることが伝わってきました。
何から何まであったかくてぬくもりのある瓶屋さんでした。
お世話になりまして、誠にありがとうございました。
こちらが、私のところへ嫁いでいただいた『紅花二色染めのスカーフ』です!
なんて繊細な色合いの紅花染なんでしょう♡
鶴岡シルクを使用しているということは・・・酒田市の「松岡」の製糸工場で作られたシルクということですよね!
地元の製糸工場で作られたシルク製品を身にまとう喜びを感じています。
これから愛用させていただき、草木染めの『経年変化』を楽しみます!
何年後かに、染め替えすることを楽しみしながら・・・
その前に、もっと時間を作って、瓶屋さんへまたお伺いさせていただきたいと思います。
今回、小物とかをあまり見ないでしまいましたので。
帰りに、瓶屋さんからいただいた紅花と藍のドライフラワーです♡
藍の花を初めて見ました!
藍色ではなく、赤紫色なんですね!
紅花の収穫後に、畑は、藍畑にするそうで、紅花と藍は、相性がとてもよい組み合わせなんですね!
紅花のドライフラワーを見て、思い出したことがあります。
私の21歳の誕生日の時に、お世話になっていたデザイン会社の社長さんから、紅花の大きな花束を頂戴しました。
その時にいただいたメッセージが、「若い時は、若いというだけで価値がある。年々若さという価値は減っていくのだから、年を重ねるとともに、教養を補っていかなければいけないよ」というありがたいお言葉でした。
無駄に年を重ねてはいないだろうか?
紅花染めのスカーフを愛用しながら、日々、自問自答したいと思います。
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