『Rico's Room2』へ、ようこそ♪
今年も、
くろもりん押絵倶楽部様からご依頼をいただいて、来年度の『黒森歌舞伎押絵』のデザイン&試作品制作を担当させていただきました。
今年は、配役が決まるのが遅かったことが影響して、押絵にする主役の顔が決まるまで時間がかかりました。
来年の正月公演は、『源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)』なのですが、その中から、通称『実盛物語(さねもりものがり)』といわれている場面に登場する『斎藤別当実盛(さいとうべっとうさねもり)』を押絵にすることに決まりました。
実盛は、平家に仕えながら、源氏への恩を忘れられない武将。
若き頃、実盛が女の片腕を斬り落とした時の様子を語るのが見せ場であり、聞かせ場(通称/実盛物語)。
扇ひとつで、海・山・波・風などの情景を描き出す様が美しく、扇の使い方に感心させられるところが見どころです。
歌舞伎の本を読んで、私が感じ取った実盛像は、「実直な人柄」でした。
その雰囲気がこの押絵から感じていただけたら幸いです。
そして、毎年、厳寒の2月15日、17日に行われる『黒森歌舞伎』で、実盛の「扇さばき」をどうぞお見逃しなく!
会場で、こちらの『黒森歌舞伎押絵』を販売致します。
先日、彩美堂さんで購入したパステルは、こんな感じに使用しました。
顔の部分はちりめんにシルク印刷をしていただきました。
酒田の羽田スクリーン印刷様に、私が制作した顔のデータをお送りして、シルク印刷をしていただきました。
型紙制作も私の大事な仕事になります。
そして、一つの押絵を完成させるために、どれくらいの材料を必要とするのかを酒田の株式会社ブルーさんへ報告し、100部製作するための材料を手配していただきます。
地元企業2社様のご協力をいただいてこその『黒森歌舞伎押絵』となっております。
生地の文様には、天地があるので、その向きや角度などにも気を配らなければなりません。
こちらの立派な生地は、表具などに使用するための金蘭という高価な生地です。
押絵を楽しんでいただきたいということで、金蘭を使用することにしました。
生地の素晴らしさを楽しむのも押絵の大事な要素だと思います。
これから、要尺を計算していただき、販売価格を決めていただきます。
毎年、ほぼ販売価格=材料費という感じで、くろもりん押絵倶楽部のメンバーのみなさまは、無償奉仕で押絵を製作されています。
『黒森歌舞伎』を地域の女性の力で応援したい!という強い気持ちが伝わってきます。
『黒森歌舞伎』を演じる人達は、来年の台本を手にしながら、仕事の合間をぬって練習をされています。
大道具・小道具係りのみなさんも、大忙しだと思います。
当日、『黒森歌舞伎』を会場に観に来てもらいたいという気持ちを込めて、実盛の押絵作りがスタートします。
押絵の材料が一式揃ったら、私は、黒森コミセンへ出向いて、くろもりん押絵倶楽部のみなさまに、作り方のポイントを伝授させていただきます。
年々、押絵倶楽部のみなさまの技術が上がってきているので、問題はないと思っています。
私も、歌舞伎のことを学ばせていただきながら、くろもりん押絵倶楽部のみなさまと一緒に押絵制作を楽しませていただいております。
幼い頃から、工作が好きだった私に、天が命じてくださった志事なのではないかと勝手に思い込んでいます。
押絵作りと共に、私も一緒に成長させていただきたいと思います。
おかげさまで、毎年『黒森歌舞伎押絵』をご注文くださる方がいらっしゃいます。
本当にありがたく、励みになっております。
今年も、喜んでいただけるように、気合いを入れて、デザイン&制作させていただきました。
限定100部となっておりますので、ご予約は、黒森コミュニティセンターまで、お早めにお申込みくださいませ。
(ちなみに、昨年の忠臣蔵の押絵は、完売致しました)
黒森コミュニティセンター
TEL0234-92-2255
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