『Rico's Room2』へ、ようこそ。
新聞のお悔やみ欄にも載りましたが、黒森の冨樫久一氏が、永眠されました。
64歳の若さでした。
9月に自宅にてくも膜下出血で倒れ、家族には、1ケ月もつのも難しい状況だと医師から告げられていたそうです。
11月の黒森歌舞伎ポーランド公演が無事に終わり、12月の解団式が終わるまで、頑張ってくださりありがとうございました。
私は、本日1/9のお通夜に参列させていただきました。
会場に入りきれないほどたくさんのお花と参列者の数に、人を愛し、愛された久一さんの生涯を感じてまいりました。
久一さんとの思い出は、ここに書ききれないほどありますが、今日は、特に、みなさまに忘れて欲しくないことを書かせていただきたいと思います。
こちらの新聞記事は、2017年2月2日『山形新聞』に掲載された記事です。
黒森歌舞伎妻堂連中の座長となられた久一さんは、『黒森歌舞伎まんじゅう』を考案され、商品化しました。
地元住民で手作りしていた弁当が廃止されたことで、代わりになるものが必要だと感じた久一さんは、『黒森歌舞伎まんじゅう』商品化へ向けて、デザインを私に依頼してくださいました。
「パッケージには、松本鶴子さんの写真を使い、できるだけ、昔からあったようなデザインにしてほしい」という依頼を受けて、このようなデザインに決定しました。
初年度は、200箱限定での発売だったのですね!
それ以来、『黒森歌舞伎まんじゅう』は、すっかり定着し、今年の正月公演では、500箱限定で発売する予定です。
ただ、諸事情により今年から、
東根菓子舗さんから、まんじゅうを作っていただくことになりましたので、内容がこれまでとは変わります。
ただいま、新しいパッケージのデザイン制作を進めておりますので、後日改めて、新しい『黒森歌舞伎まんじゅう』の情報をお伝えいたします。
それから、私と黒森歌舞伎とのご縁を最初に結んでくれたのが、『黒森歌舞伎押絵』です!
私が、書の庵さんと一緒に商品開発した『酒田ふるさと押絵』を久一さんへお見せしたところ、「黒森歌舞伎の毎年の演目の主役の顔を押絵で作れないか?」というアイデアを思いつかれました!
以前、黒森歌舞伎では、毎年の演目をひょうたんに書いて売っていたのですが、『黒森歌舞伎押絵』が、その代わりになるのではないかと久一さんが考案されました。
デザインやサンプルを作るお手伝いは私ができるけれど、一体、誰が作るの?となったときに、「地元の女性たちに、協力してもらう!」ということで、久一さんが、選りすぐりのメンバーを集めてくださいました。
『くろもりん押絵倶楽部』の誕生です!!!
2013年12月に結成して以来、毎年の『黒森歌舞伎押絵』を制作させていただいております。
現在8作目のサンプルを制作中です。
これまでの作品を並べてみると圧巻ですよ!
久一さんのアイデアがなかったら、この世に押絵は存在していなかったのかと思うと、久一さんの素晴らしさを改めて感じます。
『くろもりん押絵倶楽部』のみなさまは、さすが、久一さんが見込んだだけあって、「黒森歌舞伎を支えたい」という愛に溢れた素晴らしい方々ばかりです。
ありがたいご縁をいただいたことに感謝しています。
冨樫久一氏が、「黒森歌舞伎をたくさんの方々からもっと楽しんでもらいたい」という願いを込めて、『黒森歌舞伎押絵』と『黒森歌舞伎まんじゅう』を考案された功績をたたえたいと思います。
残された私たちが、久一さんの遺志をついで、『黒森歌舞伎』盛り上げてまいります!
久一さんと私の最後のLINEのメールは、『黒森歌舞伎ポーランド公演』の完成したデザインデータを久一さんへ送ったあとのお返事でした。
「なかなか素敵なポスターになりましたね。ポーランド公演の成功間違いなし!」
久一さん、どうぞやすらかに。
ありがとうございました。
どうぞ、これからも、あたたい目で見守っていてください。
合掌
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