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2023年3月12日(日)
山形県酒田市黒森地域に伝わる県指定無形民俗文化財『黒森歌舞伎』の来年の演目を決める「太夫振舞・ご神撰の儀」が行われました。
五十嵐座長と佐藤副座長と一緒に、酒田市立第四中学校3年の若生琉介くんが黒森日枝神社内のロウソクに火を灯しました。
中学生の琉介くん自ら、「黒森歌舞伎に参加したい!」と名乗り出てくれたことは、黒森歌舞伎妻堂連中の希望の光になります。
令和6年本狂言の演目の候補は、協議の結果、こちらの三本に絞られました。
演目の上に書いてある1〜3の数字をクジに書いて、ご神撰者から引き上げてもらう儀式を『ご神撰の儀』といいます。
今年のご神撰者は、黒森歌舞伎妻堂連中若手役者の川島優史さんでした。
1週間、精進潔斎を行い、4kgも減量したそうです!
境内にある井戸水を7回半被って、水ごりで身を清めてから、クジを引きます。
例年よりあたたかい日とはいえ、水をかぶった後に冷たい風が吹き付け、身体がガタガタ震えるのがわかりました。
川島優史さんは、黒森地区の出身ではありません。
幼い頃から、お父さんの影響で、黒森歌舞伎が大好きになり、役者になりたいということで、5年間研修生として参加し、ポーランド公演にも同行しました。
その後、黒森歌舞伎妻堂連中の満場一致の意見で、座員として正式に迎えられました。
そして、この度、村人以外で初めて、ご神撰者を務めるということで、本人は、「自分で良いのか?」と気にされていたようですが、座員全員は、「川島君からやってもらいたい」という意見でした。
黒森地区の人口減少が深刻になっている現在、川島君のように、本気でやる気のある人は、迎え入れようという快挙になりました。
将来の黒森歌舞伎のために、とても大事なことだと思っています。
私自身も、黒森の人間ではないので、川島君の存在は、とても心強く感じています。
神社の拝殿で、お米の上に3つ置いてあるクジの上に、ご神撰者が、こよりを垂らして、1本を引き上げます。
今年は、あっという間に、1本のクジが引き上げられ、シャッターチャンスを逃した方がいたかもしれません!
引き上げられたクジは、3番『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』でした。
おお〜!やっぱり!というどよめきが起きる中、黒森歌舞伎保存会の菅井儀一会長より、演目を大きく書いていただきました。
すぐに、令和6年黒森歌舞伎本狂言『青砥稿花紅彩画』に決定したことが、黒森歌舞伎演舞場に掲示されました。
『青砥稿花紅彩画』一幕目・浜松屋/二幕目・稲瀬川勢揃いの場(白浪五人男)を上演します。
一幕目の浜松屋は、黒森歌舞伎では、初めて演じるそうです。
「新しいことにも挑戦していかなくてはいけない!」という意気込みで、候補に入れていたら、見事、この演目に決まったということでした。
酒田ライオンズクラブ様から、白浪五人男の衣装を新調していただき、昨年は、白浪五人男のカツラを結い直ししたりと、準備は万全とのことで、ちゃんと神様は、見ていてくださっていると感じました。
白浪五人男が本狂言となれば、黒森少年歌舞伎は、『菅原伝授手習鑑』をやることになるそうです。
来年は、人気の演目をダブルで楽しめるすごい年になりますね!!!
今から、気合いが入ります!
黒森歌舞伎押絵のデザインも大変ですが、頑張ります!!!
黒森歌舞伎の一年を締めくくる『太夫振舞』が行われました。
関係者も招いてのごぐろめです。
私も、お招きをいただきました。
最初に、『黒森歌舞伎応援プロジェクト』を代表して、五十嵐座長へ、応援グッズの収益金の一部を寄付金として手渡しさせていただきました。
昨年から今年にかけて、応援グッズのご購入にご協力をいただいた皆様へ、この場を借りて、心より御礼申し上げます。
また、『黒森歌舞伎応援プロジェクト』のメンバーのおかげで、無事に寄付金をお渡しすることができたことに感謝を申し上げます。
黒森歌舞伎マスクの生産は終了となりました。
五十嵐座長から、「また新しいグッズに期待してます!」と言われました。
みなさまに喜んでいただけるオリジナルグッズの開発をいたしますので、引き続き、よろしくお願いいたします。
写真左より、
黒森歌舞伎保存会・菅井儀一会長
ご神撰者・川島優史様
黒森日枝神社宮司・佐藤一志様
黒森コミュニティ振興会・五十嵐豊昭様
ご神撰者・川島優史くんのファミリーです!
ご家族みんなで、本日のご神撰の儀を見守ってくださいました。
優史くんのお父様は、酒田市教育委員会の川島崇史さんです。
長年、黒森歌舞伎をサポートいただいております。
黒森歌舞伎の長い歴史の中に、優史くんが引いた演目が刻まれるわけです。
素晴らしいことです!
本日はおめでとうございました。
みんなでお酒やごちそうをいただきながら、賑やかに語り合いました。
私は、まだまだ座員の皆さんとのコミュニケーションが足りません。
少しずつ親交を深めてまいりたいと思います。
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