2013年05月27日

R烈婦 政岡菩提地へ行く『黒森歌舞伎/伽羅先代萩』のモデル

R烈婦 政岡菩提地へ行く『黒森歌舞伎/伽羅先代萩』のモデル

『Rico's Room2』へ、ようこそ♪kao2icon23

2013年5月25日(土)
書家/岡本光平先生のワークショップ『遊筆会』へ参加するために、仙台へ行ったついでに、午前中は、仙台市榴岡の『孝勝寺』へ向いました。

ここには、『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』の主人公『政岡』のモデルとなった三沢初子の釈迦堂があるということで行ってみました。

さすが、伊達家由緒あるお寺という事で、格式の高さを感じました。


今年の3月10日に、酒田市/黒森日枝神社の『御神選の儀』において選ばれた『平成26年正月公演/伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』は、江戸時代の仙台藩伊達家のお家騒動を、鎌倉時代に置き換えた演目です。奥州足利家の執権がお家乗っ取りを狙って幼い君主の毒殺を企てますが、乳母の政岡が自らの子を犠牲にして君主を守るという筋立てになっています。

その『政岡』のお顔を『黒森歌舞伎押絵』として、デザインを担当させていただく私としては、やはり『政岡』のモデルとなった三沢初子の墓所へ行き、手を合わせたいと思いました。


R烈婦 政岡菩提地へ行く『黒森歌舞伎/伽羅先代萩』のモデル
地図で調べてビックリ仰天!!!
私が昔6年間住んでいた新寺通りから『孝勝寺』は、すぐ近くでした!!!
この地図の★印が、私が住んでいたアパートがあった場所です!(現在は、駐車場になっています)

そして、『孝勝寺』から少し離れたところに、『政岡墓所』がありました!!!
仙台サンプラザのすぐ脇にあり、ここはよく歩いた場所なのですが、夜は暗くて何がなんだか分からない存在でした。


今年からスタートした『黒森歌舞伎押絵』の第一弾は、『菅原伝授手習鑑』は、私のご先祖様にあたる菅原道真公の家臣『梅王丸』が主役でした。
第二弾は、どんな演目で、誰が主人公かと思ったら・・・『政岡』という女性で、私が昔住んでいた場所のご近所に眠っていらっしゃった方がモデルということを知った時には、思わず鳥肌が立ちました!


3月10日の『御神選の儀』では、羽黒高3年の星川匡輔(きょうすけ)さんが、演目を引き当てる前に、冷水を浴びて身を清めてから、演目が書かれた3つのこよりの中から、引き当ててくれたました。
「次は、『政岡』の顔の押絵を作りなさい」と神様から命じられたように感じ、私は真摯に受け止めました。



R烈婦 政岡菩提地へ行く『黒森歌舞伎/伽羅先代萩』のモデル
こちらが、『政岡墓所』の正面です。
施錠されていたため、中へは入れませんでしたが、この正面から、手を合わさせていただきました。



R烈婦 政岡菩提地へ行く『黒森歌舞伎/伽羅先代萩』のモデル
入口の横には、『政岡』のモデルとなった『三沢初子』について書かれてありました。

あれれ?三沢初子は、亀千代の乳母ではなく、実母だったんですね!
これを知っただけでも、足を運んだ価値がありました!
自分の子を犠牲にしたというのは、作り話だったということがわかっただけでも、ホッとしました。



R烈婦 政岡菩提地へ行く『黒森歌舞伎/伽羅先代萩』のモデル
入口横には、こちらの『烈婦 政岡菩提地』の石碑もありました。
『烈婦』というキャッチコピーのインパクトが凄いと思いました!

『政岡』は、幼君鶴千代の乳母であり、自分の同い年の子ども千松に、若君に何かあったら、命をかけて身代わりになるように教育をして育てます。名場面は、鶴千代の毒饅頭を千松が奪って食べ、毒殺を企てた者から千松は喉を切り裂かれなぶり殺されてしまいます。残酷な場面にあっても、毅然とした態度で、『政岡』は、若君を守り通すという簡単に書けばそういうお話だそうです。
しかし、誰もいなくなってから、幼い千松の亡骸を抱いて、泣き崩れる『政岡』。
観客も、ここで、一緒になって泣き崩れるというのが、歌舞伎の醍醐味です!


『政岡』は、女形の中でも難役と言われているそうです。
その『政岡』の顔を押絵にするというのは、大変なことだということがよくわかりました。
美しい女性の顔ではダメなのです!
『烈婦 政岡!』の女性像のイメージを頭の中で膨らませて、表現しなければなりません。
私にとっても、難題ですね!


R烈婦 政岡菩提地へ行く『黒森歌舞伎/伽羅先代萩』のモデル
『政岡墓所』の向かい側には、『政岡廟案内所』がありました。
時間があれば、じっくりとお話をお聞きしてみたかったのですが、時間がなかったので、中には入りませんでした。
まさか、こういう案内所まであるとは思ってもいませんでした。
それだけに、たくさんの政岡ファンが、ここに全国から訪れているんだろうなぁ〜ということを感じました。
『初子墓所』ではなく、『政岡墓所』となっているわけですから、凄いですよね!



R烈婦 政岡菩提地へ行く『黒森歌舞伎/伽羅先代萩』のモデル
こちらが、開館案内です。
私が行った時は、無人のようでしたので、案内していただきたい場合は、『孝勝寺』さんへ予約を入れてから訪問された方がよいと思います。


仙台に住んでいた頃は、この「伊達家のお家騒動」のことを全く知りませんでした。
今、『黒森歌舞伎』の押絵を通して、いろんなことを学ばせていただけることに感謝したいと思います。

是非とも、来年の『黒森歌舞伎正月公演』2月15・17日には、ハンカチを持って、お出かけいただけますようお待ちしております!
歌舞伎は、ストーリーをある程度知って観た方が、絶対に面白いと思います。



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