2023年04月22日
R 今年9月末で閉館し45年の歴史に幕を下ろす『酒田市立資料館』・ありがとう45年 未来へとつなぐ酒田の宝物【その1】

『Rico's Room2』へ、ようこそ♪


『酒田市立資料館』は、今年9月末で閉館し、45年の歴史に幕を下ろします。
今後は、酒田市立光丘文庫と共に、歴史的公文書も合わせ郷土の資料を収集、保管、展示していく施設として、令和6年度に酒田市総合文化センターの市立図書館跡に新たに開館する計画となっています。

2023年4月22日(土)10:00〜
現在開催中の『ありがとう45年 未来へとつなぐ酒田の宝物・館収品展その1ー文化・娯楽資料ー』の【調査員展示解説】に参加させていただきました。

『酒田市立資料館』には、約60,000点余りの資料が収蔵されています。
展示する機会の少なかった貴重な資料が、3回に分けて展示されます。
その1ー文化・娯楽資料ー
その2ー歴史資料ー
その3ー人物資料ー
の予定です。

『酒田市立資料館』の題字は、酒田出身の写真家・土門拳氏によるものです。
この時、土門氏は、2度目の脳出血のため、右手がきかず、左手で揮毫されました。
私は、真筆を拝見したのは、初めてでしたが、迫力あるサイズに圧倒されました。
この題字を見られる機会は、もうないかもしれない・・・と思うと寂しい気持ちになりました。

酒田市指定有形文化財
後藤三惣『透彫鶏籠(すかしぼりとりかご)置物』/江戸後期
「庄内の左甚五郎」と呼ばれるほどの腕を持っていました。
日光東照宮の修理に派遣された際に、左甚五郎の作品を取り替えた疑いをかけられ、投獄されました。
その獄中で、この作品が造られたと言われています。
籠と中の鶏3羽は、別々に彫られたものではなく、一本の木から彫り出した一本彫りです。
超絶技巧の傑作を作ったことで、三惣は、特別に許しを得て、庄内へ帰されたといわれています。
この『透彫鶏籠置物』は、5月7日までの展示となります。
籠の中の鶏を彫るには、どうやって彫ったのでしょうか?
是非とも、実物の中をのぞいてみてほしいと思います。

後藤三惣のこの見事な作品を見るだけでも、足を運ぶ価値があります!
この機会を逃すとあとは、いつ見られるのかわかりませんよ!
後藤三惣の作品といえば、酒田市『總光寺』さんの本堂の『室中大欄間』の龍の彫り物が圧巻です!

こちらは、江戸時代の酒田市の女性絵師『梅月(ばいげつ)』の花鳥図です。
品格があって、とても好きな絵師です。
この梅月女史と思われる襖絵も、『總光寺』さんにあります!
『總光寺』さんでは、後藤三惣の『室中大欄間』と梅月らしき襖絵は、拝観すれば、鑑賞することができます。
こちらもおすすめいたします。

こちらは、『酒田まつり』の「立山鉾」の掛け軸です。
明治35年に描かれたものでした。
こちらの作品も、5月7日までの展示となります。

明治35年、鎌倉時代の軍記物語『曽我物語』を題材にした「立山鉾」が作られました。
「立山鉾」の裏面に、「曽我兄弟」が描かれてありました。

明治時代の「立山鉾」の写真です!
高さが約20メートルほどあったそうです。
クレーン車や鉄骨のない時代に、これだけ高い「立山鉾」が練り歩いたのですから、すごいことだったと思います。
毎年造り変えていたということにも驚きです!

酒田の映画館のポスターやパンフレットコーナーです。

2階には、「酒田大火」の資料が、常設展示されています。
移転したら、このコーナーは、どうなるのかなぁ〜と思いながら、見学させていただきました。

『酒田市立資料館』の前に、塞道幕(さいどうまく)「大壽和里大祭事(おすわりだいさいじ)」の一部を印刷した看板が設置されてありました。
この塞道幕も、広げた実物を展示する機会があるとよいのですが・・・
まだまだ見てみたい資料がたくさんありますね!
次回の企画展も楽しみにしています。
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