2012年12月27日
R 氷点下『黒森歌舞伎演舞場』見学!新規プロジェクトスタート

『Rico's Room2』へ、ようこそ♪

2012年12月26日(水)正午
真冬の野外で観劇するということで、『雪中芝居』『寒中芝居』として有名な『黒森歌舞伎』の演舞場の中を黒森歌舞伎保存会の副座長さんに案内をしていただきました。
寒波の押し寄せる酒田市黒森の気温は、真昼なのに、-4度!
氷点下の中、『黒森歌舞伎演舞場』を見学させていただきました。
ここは、昔、保育園としても使われていたそうで、教室や教員室のなごりがありました。
ホールとして使われていたところが、黒森歌舞伎の舞台です。
天井には、複雑な舞台装置が組まれてありました。
多くの「地歌舞伎」では、バックに幕をはる程度が一般的なのに対して、『黒森歌舞伎』の舞台は、奥行きがあり、舞台装置も、見応えがあるそうです。
大道具・小道具さんは、演目に合わせて、準備をされています。
裏方で、多くの人々が支えているからこそ、きらびやかな歌舞伎を楽しむことができるわけですね。

平成25年度正月公演狂言は、『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』とのこと。
歌舞伎役者といえば『梅王丸』というほどの人気キャラクターが、来年の主役ということで、期待が高まります

こちらの勘亭流は、昔、勘亭流の大家に、初めてお願いして書いていただいた『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』なのだそうです。
歌舞伎といえば、勘亭流。どちらも、日本の素晴らしい文化ですね

勘亭流の大家のお弟子さんは、100名程いらっしゃるとのことで、それぞれの分野の伝統文化の奥深さを感じます。

こちらは、昔のものですが、配役の名前です。
「中村」「岩井」などの名字は、代々黒森歌舞伎に関わってきた家の名字なのだそうです。
新しく参加された方々は、与えられた名字で、役者名を名乗るのだそうです。

昭和30年代の観客の様子の写真が飾られていました。
黒森歌舞伎の公演は、毎年2月15日と17日と決まっています。
真冬なのに、昔は、こんなに多くの観客が黒森歌舞伎を楽しんでいたということに驚きました。
服装や手ぬぐいのほっかむりも、今とは、随分違うので、貴重な写真だと思います。
現在は、観客は手前に座っているくらいで、後方には、観客数以上にカメラマンがずらりと並んでカメラを構えているという異様な光景です。

こちらは、化粧部屋です。
ここで、役者さんは、自分の役の化粧をするんですね!
隈取りを描くところなどを実際に見てみたい気がします。
鏡の一つ一つには、役者さんのネームプレートが付いていました。

こちらは、一番偉い役者さんの鏡です。鏡カバーの色も、ここだけ青でした。
「市川」という名字は、女形の役者さんに与えられることの多い名字なのだそうです。
ちなみに、副座長さんも、「市川」という名字で、女形をやったそうです。

こちらの「尾上」という名字は、「色男」の役者に与えられることの多い名字だそうです。
いわゆる『イケメン』ということですね!
そのお話しをお聞きすると、「尾上」さんチェックをしてみたくなりますね!


『黒森歌舞伎演舞場』が閉まっているところは、初めて見ました。
この黒い扉を取り外して、舞台を公開するわけです。
観客は、この雪の上に座って(今は、発泡スチロールのようなものが用意してあります)、一日中歌舞伎を楽しむという日本で唯一の『雪中芝居』です。
私は、何度か足を運んだことがありますが、寒さのあまりに、5〜10分でギブアップして退散してしまいました


寒いのは、大の苦手なもので

夏の夜に特別公演をしたことがあり、その時に浴衣を着て観たことがあります。
来年は、ヒートテックで、全身を固めて、雪中観劇をリベンジしてみようかしら???
顔面ヒートテックがあったらいいですね!
こうして、裏方を見学させていただくと、ちゃんと観てみたいという気持ちになるものですね。
役者さん達は、年明け早々から、この『黒森歌舞伎演舞場』で、毎日稽古に励まれるのだそうです。
地元のこどもたちも、寒さに耐えて頑張るのです。
こどもたちは、きっと、忍耐力や社会との関わりなどを歌舞伎を通じて自然に学ぶのでしょうね。
くれぐれも、風邪をひかないように、頑張っていただきたいと願います。
氷点下の中で、ブルブル震えながらの見学でしたが、新規プロジェクト立ち上げのためには、大変重要なことでした。
新たな伝統を切り開くお手伝いをさせていただけることに、感謝したいと思います

具体的に公表できるようになりましたら、当ブログでも、お伝えしたいと思いますので、どうぞお楽しみに〜♪
↓ランキング参加中!『クリック』で応援をよろしくお願い致します。

人気ブログランキングへ

にほんブログ村
